Scribble at 2025-05-06 08:38:54 Last modified: unmodified
画像生成 AI を叩く人々が理由の一つとして挙げるのは、もちろん簡単にスマホや自宅のコンピュータでディープフェイク画像や動画が作れてしまうという事実にある。そして、ディープフェイク画像の「リソース」あるいは温床として槍玉に上がるのが、Civitai などの画像やモデルの共有サイトであり、あるいは PixAI.Art などの画像やプロンプトの共有サイトであり、それから DeviantART のような従来からある画像共有サイトだ。特に Civitai のようなサイトでは LoRA や LyCOS のようなトレーニング済のモデル・データが共有されていて、いちどでもご覧になった方ならご存知のとおり、漫画、アニメ、映画、あるいは実在するセレブやアイドルなどの写真とかスクリーンショットからトレーニングしたのが明らかなモデルが投稿されていて、アニメのキャラクターなどは『秘密のアッコちゃん』から『葬送のフリーレン』まで、あるいはエロアニメと思われる作品のキャラクターも含めて膨大な数になっている。セレブについても、俳優や政治家やアイドル、それからもちろんグラビア・アイドルや AV 女優なども含めて大量に公開されており、今年に入ってからセレブや版権キャラのモデルは検索にヒットしにくくなっているようだが、それでも探せば見つかる。また、人物のモデルだけではなく、ポーズ、端的に言えばセックスの描写だとかをモデルにしているデータも公開されている。もちろん生成 AI のプロンプトというだけなら、中で運営している人々がプライベートでどんな画像を作っているかは知らないが(笑)、ともかく表向きはビジネスで使えるプロンプトなどを公開したり解説しているサイトもあるけれど、大半の生成 AI 関連のサイトは、鼻息の荒い中高生の男子が詰めかけるようなコンテンツで埋め尽くされていると言ってもよい。
このような傾向は、今年に入って少し変化が出てきたらしい。上の投稿で解説されているように、決済サービスを利用するからには、VISA の方針変更には対応する必要があるのだろう。こういう、企業のキャッシュ・フローという足回りで押さえられているからには、従わざるをえないのも確かだ。ただ、海外ではともかくとして、国内で同じような事業を営んでいる企業には、決済代行会社、しかも昔からアダルト・コンテンツに対する規制が緩いとされている「ゼロ」のような決済代行会社を使っている限りは、VISA や Master カードでの決済ができなくなろうと致命的なことにはならないだろう。なぜなら、代行会社さえ利用できるなら、その後はユーザが使えるサービスを選んでくれるからだ。国内なら、キャリア決済が有効だろう。というよりも、この手のサイトを利用しているユーザには親のクレジット・カードで利用している中高生などもいるだろうから、寧ろキャリア決済(ただの口座引き落とし)に変更してもらうほうがいいのではないかとすら言いうる。