KAWAMOTOTAKAYUKI

Scribble at 2025-07-02 10:50:20 Last modified: unmodified

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新しいマシンをドスパラで注文し、さきほど現金一括で振り込んできました。クーポンを使うと24万円ていどになるので、おおよそ予算内と言えます。今年に入って RTX 50 番台が登場してからは RTX 5070 の値段がこなれてくるまで買うのは待とうと思ったので、買うのは来年にしようかと思っていたのですが、RTX 5060 Ti 16 GB が出てからは RTX 5070 の中途半端なスペックが見劣りするようになってしまいました。それに、ちょうどドスパラは運営元のサードウェーブが決算前とあって、地味にスペックを上げたお買い得な「激押しモデル」というのがひっそりとエントリーされていたので、それを元にカスタマイズして、生成 AI のライト・ユーザ(動画を無視しているので、たぶんライト・ユーザでしょう)としては満足のできる1台になったと思います。

一般論として、よほど酷いものでなければ画像生成 AI に安い CPU は大きな悪影響がないと言われますが、わざわざ安いスペックのマシンを買う必要もないので、この「激押しモデル」に載せてある Ryzen 7 7700 が次のマシンの CPU となります。いま自宅で動いているマシンには Ryzen 5 2600 が載っているので、かなりグレードは上がっているはずです。でも、Ryzen 5 2600 でも Stable Diffusion 1.5 がまともに動くのですから、確かに CPU の性能は致命的な悪影響を与えないという一般論は正しいのでしょう。

次に、メモリは「激押しモデル」に載せてある 32 GB のままとしてあります。カスタマイズで 64 GB にしようかと思ったのですが、それはやめました。一つは、24万円ていどの予算だと、メモリを 64 GB とする代わりに SSD を追加する方が便利だと思ったからです。そして二つめの理由として、ハードウェアの選定で参考にしている「ちもろぐ」(https://chimolog.co/)さんというサイトで、Stable Diffusion の生成テストとして使われているマシンのメモリが 32 GB だったからです。趣味だろうと仕事だろうと、ハードウェアを数多く取り揃えてテストしているような方の試験マシンで 32 GB のメモリがスタンダードだと見做されているのですから、32 GB あれば生成 AI の動作を色々と試すのに問題ないと判断できます。ぶっちゃけ、僕はこのたび購入するマシンを画像生成 AI の(もちろん初等的なレベルの)実験機として買ったつもりなので(仕事やゲームは、いま動いているマシン、つまりいまこの落書きをタイプして投稿しているマシンですが、これは動く限り現状の環境を維持して使い続けます)、Stable Diffusion を動かす以外の用途で必要なスペックを想定していません。なので、メモリが多すぎても無駄なだけだと判断しました。

そうして、グラフィック・カードは今年の最初に予定していた RTX 5070 から替えて、RTX 5060 Ti 16 GB となっています。RTX 5070 よりも安いのに VRAM が RTX 5070 よりも多いのは、かなり嬉しい誤算でした。画像生成 AI のライト・ユーザとしては、もちろんスピードや快適なデータの運用を考えたら、いくらでも高スペックなカードを買わなくてはなりませんが、これで稼いでいるわけでもないし、自分の専門としている科学哲学の勉強や研究に費やすお金まで削るほどの趣味ではないので、基礎的な稼働試験ができれば十分だと思っています。僕は、どちらかと言えば理論的な成果の方に関心があって、小さなモデル、それこそ Stable Diffusion 1.5 であっても十分な成果が出たら満足です。なので、僕がこれから使うマシンのスペックなら FLUX.1 や SD 3.5 だって余裕で動くとは思いますが、いまのところ SDXL 以降の新しい拡散モデルを使うつもりはありません。デスクトップやタブレットの解像度において美しく眺められる画像を生成するだけなら Stable Diffusion 1.5 でも十分ですし、SD 1.5 でそういう画像を作るていどの技能やセンスは、いちおうプロのデザイナーを名乗っているからには、僕にはあると思っています。天才や一流じゃありませんが、いちおう20年以上に渡って、電通案件から風俗サイトまで色々なサイトのデザインをしてきた二流のデザイナーだというくらいの自負はあります。

あと、念の為に電源は 750 W に強化してあります。電源周りが弱いと、安定した運用ができないからです。特に画像生成 AI のように高負荷で長い時間の稼働が求められる状況だと、電源に余裕があれば安心です。本当は 800 W にしたかったのですが、2週間くらい前から 800 W の電源が選べなくなっていたので、ひとまず 750 W にしました。それから、システム・ドライブのストレージは「激押しモデル」の標準仕様である 1TB から 2 TB として、更に追加で 2 TB の SSD をもう1台、増設しました。ご承知のように、SSD は書き込み回数に制限があり、無駄な書き込みは避けるべきなのが当然です。すると、生成 AI で出力した画像なんてシステム・ドライブに入れてもしょうがないわけで、こういうデータ類は別の物理的なドライブに保存するのがよいでしょう。いま使っているマシンでも、システム・ドライブとは別に HDD の 1 TB にデータを入れていますし、2 TB の外付け HDD も2台使っています。同じく、新しいマシンでもデータは別のドライブに入れておこうというわけです。もちろん、追加で 2 TB の SSD というのは数万円の加算となるので、これのためにメモリを 64 GB にするのは止めました。

といったわけで、これからやってくる新しいマシンのために、まずは自宅の掃除や整頓をしなくてはいけません。それに・・・確かいちどは電気の従量スペックを変更してもらったはずなので足りるとは思いますが、使えるからといってタコ足を増やすのは良くありませんから、配線の整理もしなくてはいけないでしょう。

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