KAWAMOTOTAKAYUKI

Scribble at 2025-05-30 17:05:10 Last modified: unmodified

添付画像

Civitai, an AI model sharing site backed by Andreessen Horowitz (a16z) that 404 Media has repeatedly shown is being used to generate nonconsensual adult content, is banning AI models designed to generate the likeness of real people, the site announced Friday.

Civitai Ban of Real People Content Deals Major Blow to the Nonconsensual AI Porn Ecosystem

この 404 ってサイトは陰謀論とか胡散臭い記事もあるっていうから信頼性は高くないのだけど、事実をそのまま伝えている限りでは、まぁ WELQ みたいなゴロツキよりはマシだろうと思う。で、アンドリーセン&ホロウィッツから投資を受けた時点で、アダルトや著作権侵害の画像や LoRA なんて遅かれ早かれ ban されるのは分かるわけだから、まぁ上の記事で報じられている運営方針の変更は想定内だ。

ということなので、画像生成 AI のユーザが大半のリソースや神経を注いでいる、アイドルやセレブの本番画像みたいなのは、まぁ Civitai では掲載不能となる。当たり前だ。もともとそんな画像は、性器が何の加工もなしに出てる時点で日本なら違法だ。おまけに、あそこは運営が始まったばかりの頃は未成年どころか幼女の画像すら大量に出ていたわけで、まさしくクリエイターどころか多くの人々から非難されていたわけであった。それでも、先行したサービスとして大量の LoRA や Checkpoint を集約してきたおかげで、多くのユーザが集まるサイトに育っていたのも事実だ。そして、これからどうなるのかは、まぁ推して知るべしってところだろう。アンドリーセン&ホロウィッツが、アダルト・コンテンツを目当てに集まってきたユーザがいなくなることを想定したうえで、Civitai のアクティブ・ユーザ(そして特に課金ユーザ)が上場するに値するほどの収益源として残ると皮算用していたとすれば、それはちょっとおかしいんじゃないのって思う。あそこが抱えている課金ユーザが課金する目的は、簡単に言えばオンラインで使える画像生成 AI だったわけだけど、生成 AI そのものの能力はどう考えても MidJourney などのサービスに負けてる。そして、過去にあったポイントの換金という機能も取りやめとなったので、ローカルで大量の画像を作ってアップロードしてポイントをもらうなんていう金儲けも不可能になった。そらそうだ。どう考えてもそんなのは自作自演でポイントを集められるし、中国や東南アジアの後進国ならいくらでもサクラを集められる。

で、この度は実在の人物を対象とする LoRA や Checkpoint を ban することになった。まぁ当たり前だよね。どう考えても、それらの拡散モデルをトレーニングするために使ってる画像って、画像検索で集めた著作権侵害の画像ファイルでしかないわけだし。いや、本人が自分でアイドルの写真を撮影していたとしても、それを勝手にトレーニングで使えば肖像権侵害だ。僕らが、河鍋暁斎の絵画を国会図書館のパブリック・ドメイン画像から集めて LoRA をトレーニングしてるのとは、ぜんぜん違う。そして、そろそろ X で顔を真赤にしてる三流の自称クリエイターさんたちは、この違いをちゃんと認めてから著作権がどうのというまともな法律の話をしてもらいたいものだね。法律を知らない人間が権利や法律の立場を代表するかのようなことを SNS で宣言して回ってるというのは、まぁなんというか国立大学の博士課程に入ったていどの最高学歴がある人間から言えば、バカ丸出しとしか言いようがないんでね。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る